まあ坊の気ままな投資日記

使い込んだ生活費何とか復元して
老後の生活資金積立てる記録です。

長身の三女

彼女は山形の酒屋職人の三女として生まれた


父も母もいたって夫婦仲が良くこれと言った喧嘩もせず家族皆が幸福に暮らしていた


彼女は幼い時から姉妹の中でもずば抜けて美形で、見る大人たちを魅了させていた


誰もが彼女は村一番の別嬪に育つと噂していた。


月日は流れ彼女も適齢期


世の中皮肉なものである 数奇な運命が彼女を待ち受けているのである。


彼女は色白で可愛さが大人になるにつれ女特有の妖艶さも兼ね備えていた


性格も 明るく 謙虚で 奢り高ぶらず 年下の弟や妹達の面倒を母に変わり務めていた


長女の姉は異性との付き合いに忙しく 仕事が終わると家にはいなかった。


そんな長女も好きな男の元に押しかけて婚姻生活を始める


次女も見合い先から突然姿を消して恋人の元に消えてしまった


親の期待を一身に受けて育った彼女であった


彼女の性格は姉達とは正反対 至って保守的である


親の為なら何でも進んでするのが苦にならない性格 親の喜ぶ顔を見て安心する彼女


彼女が成長するにつれ気の早い縁談の話もあちらこちらに持ち上がった


どの家も地元の有力者の家からである 


それが突然ぱったりと消えた 


成長した彼女は背が伸びすぎたのである


いくら美形で性格のいい女性でも 女房が背の高いのは煙たがれた時代だ


妹や弟の世話や家の家事をこなしながら月日は流れました


彼女ももう三十路近くなる 親も縁談を諦めた様子 


彼女も結婚は諦めて近隣の農家に手伝いに出るようになりました。


人生皮肉なものですね 良く宝塚の男役さんも 


背が高すぎて好きなバレリーナの道断念して 宝塚に入団した話があります


彼女の数奇な運命はこれからが本番です。


奉公先の農家に突然実家から スグカエレ と電報が届きます


彼女は家で何か異変があったのか不安になった


急いで身支度済ませて バスに乗り 実家のある村目指しました


程なく実家の近くのバス停で降りて 自宅までの道を小走りに走っていた彼女


途中 地元で一番の有力者のお屋敷の周りを奉公人が忙しく行きかっているので


彼女が知り合いの奉公人の娘を見つけて声をかけてみる


「おみつちゃん みんな忙しそうだけど何かあるのかい」 


と彼女が声かけると、


おみつは


「何とぼけたこと言うのよ あなたの婚礼の支度でみんな大変なのよ」 


とおみつ


彼女その場に立ちすんだ


彼女は驚いた


何故か涙が止まらない


そんな彼女を見ている周りの人達が思い思いに噂しだした


ねえ あの子何で泣いてるの


金持ちの嫁になれて嬉しくて泣いてるんだろ


いろいろな話声が聞こえたが 


彼女の耳には何も聞こえなかった。



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