まぁ坊の気ままな旅日記

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甲子園 3

今日は甲子園の決勝戦


彼は冷えた缶ビール片手にテレビに釘付けである


母校の野球部が久しぶりの甲子園での活躍


監督はチームメイトで特に仲のいい奴だ


マスメディアが彼の偉業を褒め称える


母校の大活躍 後輩達の活躍 嬉しくないはずがない


前の晩 監督であるチームメイトに激励のメールも出した


ついに優勝である 


奴が母校の優勝監督 


長男は複雑な心境だ 


妻は留守である 二人はいつもすれ違い 


妻は陶磁器づくりに御熱心の用だ 何日も家には戻って来ない


彼はまだ隠居する年ではない 交際している女性がいる


離婚したばかりの子連れの彼女だ


彼女は美人な小児科の女医 子供はもうすぐ中学


医者同士の結婚であったが仕事柄すれ違いの毎日


彼女が先に離婚を言いだし 子供も彼女が引き取る


ふとしたところで二人は出会った


彼女はスポーツマンタイプの長男にゾッコン 


「ねえ 息子野球してるの 教えてくれないかしら 」


彼女は彼が子供に興味ある事を察して彼に近づく


2人は自然に結ばれた


妻の留守の日はいつも彼女と逢引き


昨夜の女医の言葉が彼の脳裏に何度も蘇る


貴方の奥さん不妊なのよ あきらめて  私が貴方の息子私が生んで見せる


今すぐ奥さんと別れて結婚してほしい


女医は本気である


彼は決心した


妻に電話で離婚を告げる


周囲は猛反発 彼の意思は固い 妻も根負けして離婚に同意する


ローンで組んだマンションは精算したら赤字であった


手元の預貯金はすべて妻の慰謝料に消えた


彼は裸同然で女医と結ばれた


義理の息子とも相性は良かった


息子も本気出して野球の練習に励む


半年が過ぎても


女医のお腹は彼の期待通りにならなかった


どうやら不妊の原因は妻で無かったらしい


彼は落胆したが


振り返りはせず真っ直ぐ進んだ

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