まぁ坊の気ままな旅日記

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甲子園 4

彼と女医夫婦は再婚のせいか 不倫していたのが長いせいか


傍からこの夫婦を見ていると 誰しも長年連れ添った夫婦と思ってしまう


妻が今年の夏季休暇はあなたの親戚めぐりするから予定組んでと彼に催促する


彼は旅行代理店に出向き 子供の休み期間に合わせてチケットの手配をする


妻は威風堂々と夫の親戚尋ねる 前妻への気兼ねなどみじんもない振る舞いに


親戚たちは圧倒された 


医者の貫禄かもしれない 


田舎では医者は尊敬の対象である 


陰口など誰も言えるはずなどない


しばらくして意外な問題が起こる


それは 妻の別れた医者の亭主からである


子供を留学させたいと


いきなり夫婦に突き付けた


彼は動揺するが妻は意外な事を言う


そうねカナダでの寄宿舎生活もいいかもしれないわ


夫のいない所で


女医の家族達は計画していたことに彼は気づいたのである


来年中学の息子も内心野球には飽きていたかもしれない


計画は出来上がっていたようである


女医と元夫の望みは一つらしい


息子も医者に育てたい


息子も医者になる事に目覚めたかもしれません


翌年の春 息子はカナダへと旅立って行った


彼は呟く  話が違うだろ 俺の甲子園は・・・・・・・・・


分れた夫婦にしても子供の未来に関して日本で教育するより


海外で人脈作りがこれからの上流階級の生き残る道と予感していたのである


不機嫌な顔している夫に妻が言う


貴方の妹さん 離婚して帰って来てるでしょ


息子さんは来年高校よね 


お金なくて私立行かせられない


とこぼしていたわ


どう


私が彼女の息子の学生生活の資金面倒見るから


あなた


自分の甥なんだから 


一緒に甲子園目指しなさいよ 


と言いながら


女医の顔は満面の笑みである


彼は無言である


叔父と甥の甲子園


二人の物語はこれから作られるでしょう。


私も興味しんしんです


ぜひ彼の願いが叶うといいですね。

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