秋の訪れ( 詩 立原道造「やがて秋‥‥」)
やがて秋‥‥
やがて 秋が 来るだらう
夕ぐれが親しげに僕らにはなしかけ
樹木が老いた人たちの身ぶりのやうに
あらはなかげをくらく夜の方に投げ
立原道造 「やがて秋‥‥」
誕生 1914年7月30日
・東京府東京市日本橋区
死没 1939年3月29日(24歳没)
・東京府東京市中野区江古田
立原道造
昭和の初め、激動の時代を、短い命で走り去った稀代の天才詩人です。
「やがて秋‥‥」
これから秋に向かう世界、冬の到来、今の世情に重なりすぎて背筋が凍りつく思いです。